Friday, April 10, 2020


こぶ とり じいさん



むかし むかし の こと です。

Once upon a time

やま の なか で

 が れて しまい

there was a certain man, who, being overtaken by darkness among the mountains,

おじいさん は 仕方しかたなく

 の みき の あな を さがして

なか に はいり ました。

was driven to seek shelter in the trunk of a hollow tree.


夜中よなか に なって

そこ へ

たくさん の おに が あつまってた の です。

In the middle of the night, a large company of elves assembled at the place;

あな から のぞいて て いた おじいさん は

びっくり して しまい ました。

and the man, peeping out from his hiding-place, was frightened out of his wits.


おにたち は

べたり さけ を んだり し はじめ ました。

After a while, however, the elves began to feast and drink wine,

うたったり おどったり して

たのしそうに さわぎ はじめた の です。

and to amuse themselves by singing and dancing,

おじいさん も

おそろしい の を わすれて しまい

つい つられて

あな から はい

さわぎ に くわわり ました。

until at last the man, caught by the infection of the fun, forgot all about his fright, and crept out of his hollow tree to join in the revels.

 が け かけた ころ

おにたち が

おじいさん に い ました。

When the day was about to dawn, the elves said to the man,

『おまえ は たのしい やつ だな。

"You're a very jolly companion,


 一緒いっしょ に おどって くれ。

and must come out and have a dance with us again.

 る と 約束やくそく して くれ。

 絶対ぜったい 約束やくそく を まもって くれ』

You must make us a promise, and keep it."

おにたち は

かならず おじいさん が もどって る ように と

おじいさん の ひたい の おおきな こぶ を とって

おじいさん の わり に あずかる こと に し ました。

So the elves, thinking to bind the man over to return, took a large wen that grew on his forehead and kept it in pawn;


おにたち は

その  を って

かえってき ました。

upon this they all left the place, and went home.

おじいさん は

たのしい よる を すごして

おまけに こぶ も なくなって

大喜おおよろこび で あるいて かえり ました。

The man walked off to his own house in high glee at having passed a jovial night, and got rid of his wen into the bargain.


おじいさん は

この はなし を みんな に し ました。

So he told the story to all his friends,

みんな は

おじいさん の こぶ が なおった こと を

よろこび ました。

who congratulated him warmly on being cured of his wen.



ちかく に もう 一人ひとり

ながあいだ こぶ に こまって いる おじいさん が

んで い ました。

But there was a neighbour of his who was also troubled with a wen of long standing,

その おじいさん は

この しあわせな はなし を いて

うらやましく なり ました。

and, when he heard of his friend's luck, he was smitten with envy,


その  の あな を さがし に かけ

つける と

なか に はいって よる を ごし ました。

and went off to hunt for the hollow tree, in which, when he had found it, he passed the night.

夜中よなか ちかく に

おもった とお

おにたち は やって ました。

Towards midnight the elves came, as he had expected,

おにたち は

まえ と おなじ ように

べたり んだり

うたったり おどったり し はじめ ました。

and began feasting and drinking, with songs and dances as before.

かれ は これ を 

まえ の おじいさん が やった の と おなじ ように

あな から 

おどったり うたったり し ました。

As soon as he saw this, he came out of his hollow tree, and began dancing and singing as his neighbour had done.

おにたち は

かれ を

まえ の おじいさん と 勘違かんちがい し ました。

The elves, mistaking him for their former boon-companion,


また えた こと を よろこんで

い ました。

were delighted to see him, and said--

『おまえ は

 ちゃんと 約束やくそく を おぼえて いた。

 おまえ は いい やつ だ。

"You're a good fellow to recollect your promise,


 おまえ から あずかった もの を

 かえして やろう』

and we'll give you back your pledge;"

おに は そう って

ふところ から

あずかって いた こぶ を 

so one of the elves, pulling the pawned wen out of his pocket,

かれ の ひたい の

もう ある こぶ の うえ に

つけ ました。

stuck it on to the man's forehead, on the top of the other wen which he already bad.

ひと を すぐ ねたむ

この おじいさん は

ひとつ では なく ふたつ こぶ を つけて

き ながら

かえってき ました。

So the envious neighbour went home weeping, with two wens instead of one.


ひと は

他人たにん の 幸運こううん を る と

自分じぶん も それ を しく なって しまう

という い 教訓きょうくん です ね。

This is a good lesson to people who cannot see the good luck of others, without coveting it for themselves.

Reading Japanese Literature in Japanese
This series is for the people/students who want to learn Japanese.

Saturday, April 4, 2020

Tales of Old Japan さる かに 合戦 THE BATTLE OF THE APE AND THE CRAB

さる かに 合戦がっせん


むかし むかし

ある ところ に

かに が んで い ました。

Once upon a time there was a crab who lived in a marsh in a certain part of the country.


かに は

おにぎり を ひろい ました。

It fell out one day that, the crab having picked up a rice cake,


かき の たね を った さる が

やって きて

an ape, who had got a nasty hard persimmon-seed, came up,

かに に

い ました ……

おにぎり と え よう。

and begged the crab to make an exchange with him.

かに は

さる の う とおり に し ました。

The crab, who was a simple-minded creature, agreed to this proposal;

さる と かに は

それぞれ って しまい ました。

and they each went their way,

さる は

いい き を した と

くすくす わらい ました。

the ape chuckling to himself at the good bargain which he had made.

かに は いえ に かえる と

かき の たね を

にわ に え ました。

When the crab got home, he planted the persimmon-seed in his garden,



おおきな  に なり ました。

and, as time slipped by, it sprouted, and by degrees grew to be a big tree.

かに は

 が そだつ の を たのしみ に して

て い ました。

The crab watched the growth of his tree with great delight;

 が なった ので

ろう と して いる と

but when the fruit ripened, and he was going to pluck it,

さる が やって ました。

さる は

かわりに とって やろう

と い ました。

the ape came in, and offered to gather it for him.

かに が うなずく と

さる は  に のぼって

かき を

べ はじめ ました。

The crab consenting, the ape climbed up into the tree, and began eating all the ripe fruit himself,

って いる かに には

まだ しぶい かき を

とした だけ でした。

while he only threw down the sour persimmons to the crab, inviting him, at the same time, to eat heartily.

かに は おこって

さる を だまして やろう

と おもい ました。

The crab, however, was not pleased at this arrangement, and thought that it was his turn to play a trick upon the ape;

かに は

さる に

あたま から りてくる ように

い ました。

so he called out to him to come down head foremost.

さる は われた とおり

あたま から りて  ました。

The ape did as he was bid; and as he crawled down, head foremost,


って いた かき が

ふところ から

ころがり ました。

the ripe fruit all came tumbling out of his pockets,

かに は それ を ひろって

あな に んで

かくれ ました。

and the crab, having picked up the persimmons, ran off and hid himself in a hole.

それ を て いた さる は

せ を して

The ape, seeing this, lay in ambush,

かに が

る と

みつけ ました。

そして いえ に かえってき ました。

and as soon as the crab crept out of his hiding-place gave him a sound drubbing, and went home.

その とき

たまご と はち と こめうす が

とおり かかり ました。

Just at this time a friendly egg and a bee, who were the apprentices of a certain rice-mortar, happened to pass that way,

かわいそうな かに を 

きず の 手当てあて を して

いえ に れてき ました。

and, seeing the crab's piteous condition, tied up his wounds, and, having escorted him home,


ひどい さる の 仕返しかえし を

計画けいかく し ました。

began to lay plans to be revenged upon the cruel ape.

計画けいかく が まる と

みんな は

さる が い ない あいだ に

さる の いえ に き ました。

Having agreed upon a scheme, they all went to the ape's house, in his absence;

みんな には 役割やくわり が あり

さる が かえってくる の を


かくれて ち ました。

and each one having undertaken to play a certain part, they waited in secret for their enemy to come home.

そんな こと は ら ず

さる は いえ に かえってき ました。

The ape, little dreaming of the mischief that was brewing, returned home,

ちゃ を む ため に

囲炉裏いろり の  を

こそう と し ました。

and, having a fancy to drink a cup of tea, began lighting the fire in the hearth,


はい の なか に かくれて いた たまご が


ねつ で はじけ ました。

when, all of a sudden, the egg, which was hidden in the ashes, burst with. the heat, and bespattered the frightened ape's face,

さる は

『なんて こった』 と さけび ながら

げ ました。

so that he fled, howling with pain, and crying, "Oh! what an unlucky beast I am!"

さる は

いえ の うら に こう と し ました。

Maddened with the heat of the burst egg, he tried to go to the back of the house,


はち が

とだな から し ました。

みんな に くわわって いた こんぶ も

一緒いっしょ に し ました。

さる は かこまれ ました。

when the bee darted out of a cupboard, and a piece of seaweed, who had joined the party, coming up at the same time, the ape was surrounded by enemies.

さる は

たんす に つかまって

しばらく たたかい ました。

In despair, he seized the clothes-rack, and fought valiantly for awhile;


一匹いっぴき では かなわ ない ので

し ました。


いかけ ました。

but he was no match for so many, and was obliged to run away, with the others in hot pursuit after him.


さる が うら の  まで げた とき

こんぶ が

さる の あし を ひっかけ ました。

さる は こけ ました。

Just as he was making his escape by a back door, however, the piece of seaweed tripped him up,

うす が

うしろ から ちかづいて

さる を つぶし ました。

and the rice-mortar, closing with him from behind, made an end of him.

かに は

仕返しかえし を した ので

よろこんで で うち に かえり ました。

So the crab, having punished his enemy, went home in triumph,


かに は

こんぶ や うす と

仲良なかよく らし ました とさ。


and lived ever after on terms of brotherly love with the seaweed and the mortar. Was there ever such a fine piece of fun!

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This series is for the people/students who want to learn Japanese.