JLPT N4: Japanese Short Stories
JLPT N4で読める
日本の有名な、短い小説を
紹介します。
■芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)(1892-1927)
・仙女(Fairy)
・くもの糸(The Spider's Thread)(1918)
・トロッコ(The Truck)(1922)
・まじゅつ(魔術)(Magic)(1919)
■夏目漱石(Soseki Natsume)(1867-1916)
・夢十夜(Ten Nights of Dreams)(1908)
■太宰治(Osamu Dazai)(1909-1948)
・走れメロス(Run, Melos, Run)(1940)
■宮沢賢治(Kenji Miyazawa)(1896-1933)
・セロ弾きのゴーシュ(Gauche the Cellist)(1934)
You can Read Japanese Literature in Japanese
Learning to Read Japanese
JLPT N4: Japanese Short Stories
■仙女(Fairy)
芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)
美しい女が住んでいた。
女が、どこから来たのか、
何をして生活をしているのか
誰も知らなかった。
ある日、
彼女の大きな声が
聞こえた。
彼女は、とても怒っていた。
■くもの糸(The Spider's Thread)
芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)
天国(heaven)の、おしゃかさま(Buddha)が
悪い男を
くも(spider)の糸で
地獄(hell)から助けようとする。
(助ける:to save)
男は、くもの糸を
のぼり始める。
しかし、
その悪い男は、自分だけが、
助かろうとする。
■トロッコ(The Truck)
芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)
男の子は、トロッコに乗りたいと思う。
彼は、大人と一緒に
トロッコを押して、
遠くまで行く。
日が暮れてしまった。
彼は、一人で、帰らなければならない。
彼は、走り始めた。
■まじゅつ(Magic)
芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)
ハッサン・カンというインドの古い、まじゅつ(magic)を習うには、
欲(greed)を捨てなければならない。
私は、欲を捨て、
まじゅつを習う。
しかし、
どうしても、お金が欲しくなり、
まじゅつを使いたくなる。
■夢十夜(Ten Nights of Dreams)
夏目漱石(Soseki Natsume)
「夢十夜」は、
十個の短い夢の話である。
ここでは、初めの、五つの話を紹介する。
■第一夜(The First Night)
女は、男に
百年、待っていて欲しい、と言う。
そして女は死んだ。
男は、女を待っている。
しかし、女は来ない。
■第二夜(The Second Night)
男は、悟ろう、と思った。
(悟る:to attain enlightenment)
悟れないのなら、死のう、と思った。
しかし、悟れない。
悟れないまま、
彼の死ぬ時間が
来る。
■第三夜(The Third Night)
男は、
目の見えない子供を
捨てよう、と思う。
子供も、そのことを知っている。
そして、男は、
百年間に、自分がやったことを
思い出す。
■第四夜(The Fourth Night)
男は、まっすぐに歩いて行く。
男は、歌いながら歩いて行く。
男は、まっすぐに歩いて行く。
そして、男は、川へ入って行く。
深く、入って行く。
それでも、男は、まっすぐに歩いて行く。
■第五夜(The Fifth Night)
私は、殺される。
(殺す:to kill)
私は、
死ぬ前に、女に会いたい、
と言う。
私は、女を待っている。
しかし、女は来ない。
女が来ないまま、
殺される時間になる。
■走れメロス(Run, Melos, Run)
太宰治(Osamu Dazai)
メロスは、
その悪い王に、殺されることになる。
メロスは、三日待ってくれ、と頼む。
三日後に、帰らなかったら、
メロスの友達が死ぬことになる。
しかし、メロスは帰れなくなる。
■セロ弾きのゴーシュ(Gauche the Cellist)
宮沢賢治(Kenji Miyazawa)
ゴーシュは、
オーケストラ(orchestra)で
チェロ(cello)を弾いています。
でも、とても、下手でした。
家で、夜遅くまで、練習していると、
動物が、やって来ます。
猫(cat)、かっこう(cuckoo)、たぬき(raccoon dog)、ネズミ(mouse)。
そして、
コンサートの日が来ます。
すると、ゴーシュは、
とても上手になっていたのです。
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