Saturday, January 11, 2020

Ryunosuke Akutagawa: The Spider's Thread (3)(Ruby, Grammatical Analysis)



蜘蛛くもいと



芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ



さん



おしゃかさま は

極楽ごくらく の 蓮池はすいけ の ふち に って、

この 一部いちぶ始終しじゅう を

じっと て いらっしゃい ました が、



やがて カンダタ が

 の いけ の そこ へ

いし の ように しずんで しまい ます と、

かなしそうな 御顔おかお を なさり ながら、

また ぶらぶら 御歩おあるき に なり はじめ ました。



自分じぶん ばかり 地獄じごく から ぬけそう と する、

カンダタ の 無慈悲むじひ な こころ が、



そうして

その こころ 相当そうとうな ばつ を うけて、

もと の 地獄じごく へ ちて しまった のが、



おしゃかさま の 御目おめ から る と、

あさましく 思召おぼしめされた ので ござい ましょう。



***



しかし 極楽ごくらく の 蓮池はすいけ の はす は、

すこしも そんな こと には 頓着とんじゃく いたし ません。



その たま の ような しろい はな は、

おしゃかさま の 御足おみあし の まわり に、

ゆらゆら うてな を うごかして、

その まんなか に ある 金色きんいろ の ずい から は、

なんとも え ない い におい が、

たえまなく あたり へ あふれて おり ます。



極楽ごくらく も もう

ひる に ちかく なった ので ござい ましょう。





Reading Japanese Literature in Japanese
This series is for the people/students who want to learn Japanese.