こころ KOKORO
先生と私 The Sensei and I(1)-(7)
夏目漱石 Soseki Natsume
私は、
その人を先生と呼んでいた。
先生とは、
鎌倉(Kamakura)の海岸で会った。
東京に帰ってからも、
よく、先生の家に行った。
先生は、毎月、
ある人の墓へ行く。
それが、なぜなのか、
それが、誰の墓なのか、
私には、わからない。
こころ KOKORO Amazon Kindle
You can Read Japanese Literature in Japanese
Learning to Read Japanese
こころ KOKORO
先生と私 The Sensei and I(8)-(14)
先生は、大学を出ていた。
しかし、仕事をしていなかった。
なぜ、先生が、仕事をしないのか、
私には、わからなかった。
先生は、何かを隠しているようだった。
何を隠しているのか、
わからなかった。
奥さんにも、わからなかった。
こころ KOKORO 夏目漱石 Soseki Natsume Amazon Kindle
こころ KOKORO
先生と私 The Sensei and I(15)-(20)
私は、
先生の奥さんと、
二人だけで、話すこともあった。
奥さんも、
先生のことで、苦しんでいた。
奥さんにも、
先生が、なぜ、仕事をしないのか、わからなかった。
ただ、一つだけ、思っていることがあった。
それは、昔の先生の親友のことだった。
死んだ親友のことだった。
こころ KOKORO 夏目漱石 Soseki Natsume Amazon Kindle
You can Read Japanese Literature in Japanese
Learning to Read Japanese