2021年2月6日土曜日

JLPT N4: Japanese Short Stories: Soseki Natsume: Ten Nights of Dreams



夢十夜ゆめじゅうや』(Ten Nights of Dreams)『第一夜だいいちや』(The First Night)を



夏目漱石なつめそうせきの『夢十夜ゆめじゅうや第一夜だいいちや』を

んでみましょう。



夢十夜ゆめじゅうや』は十個じっこゆめはなしです。



それぞれ、ひとひとちがはなしです。



第一夜だいいちや』(The First Night)は

最初さいしょはなしです。



どのはなしも、

「こんなゆめた。」というぶん

はじまります。

ゆめる:to dream)



 こんなゆめた。



 わたしは、おんなそば・・すわっていた。



 おんなは、ていた。



 おんなは、しずかに、った。

 ……もう、にます。



 おんなかみながく、

 まるかおをしていた。



 かおは、すこあかい。

 ぬようには、えない。



 しかし、おんなしずかに、はっきりとった。



 わたしも、ぬのかもしれない、とおもった。



 それで、わたしは、

 うえからおんなかおながら、

 ぬのか?

 と、たずねた。



 にます、

 とおんなって

 おおきくけた。



 そのくろ

 なみだ(tear)でひかっていた。



うつくしいおんなています。



そして、そのよこ

わたし」はすわっています。



おんな

もう、にます、

います。



わたし」も

おんなぬのだろう

おもいます。



すると、おんなは、

自分じぶんんだら

はか(grave)をつくってしい

います。



そして、

そこで

自分じぶんっていてしい

います。



 しばらくして、おんなが、こうった。



 「んだら、めてください。

 (める:to bury)



  それから、

  はか(grave)をつくってください。



  そうして、はかそば・・

  っていてください。



  またいにますから」



おんなは、「わたし」に

はかのそばで

っていてしい

います。



そして

また、

いにるといます。



わたし」は

っているとこたえます。



そして

わたし」は

いついにるのか

たずねました。



すると

おんな

こうこたえます。



 おんなは、

 すこおおきなこえった。



 「百年ひゃくねんっていてください」



 それは、

 なにかをこころなかめたようなこえだった。



 「百年ひゃくねん

  わたしはかそば・・すわって

  っていてください。



  きっと、いにますから」



 わたしは、また

 っている

 とこたえた。



百年ひゃくねんっていてしい

と、おんないます。



そして、

おんな

んでしまいました。



 そして、

 おんなじた。



 じたから

 なみだが、

 ひかった。



 ――おんなは、もうんでいた。



わたし」は

にわりて、

おんなめます。



そして

おんなはかつくります。



そして、

はかのそばにすわって

おんなっています。



一日いちにちが、すぎます。



また、一日いちにちが、すぎます。



わたし」は

何日なんにちすぎたのか、

わからなくなります。



でも、「わたし」は

っています。



しかし、おんなません。



わたし」は

もう、おんなないのかもしれない

おもはじめます。



そのときでした。……



 それでも、まだ、

 百年ひゃくねんは、ない。



 はかながら、

 もう、おんなは、いにないのかもしれない、

 とおもはじめた。



 すると

 はかしたから、わたしほう

 一本いっぽんあおくき(stem)がびてきた。

 (びる:to grow)



 それは、すぐに、ながくなって

 わたしちかくまでた。



 そのくきさき

 ちいさなはないた。



 しろはなだった。





 わたしはなにキス(kiss)をした。



 ふととおくをると

 あかるくなりはじめたそらに、

 ほしひとつ、ひかっていた。



 「百年ひゃくねんは、もうていた」

 と、このときはじめてった。



おんな

しろはなになって

わたし」に

いにたのでした。






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